下流社会とスーペーさん

下流社会を読んだ。統計的な相関と因果関係の結びつき方が無茶すぎる。さんざん悲観論を流したあとに、著者が提案する解決策?は5ページくらいのテキトーなものだし。
この本の正しい読み方は、突っ込むポイント探し。インチキマーケティング担当者や社会学者にだまされない「ツッコミ力」を養うための練習教材。*1
スーペーさんにはだまされないように生きていこう。スーペーさんっていうのはスーパーペシミストのことで↓こんな感じ。

　スーペーさんは超悲観主義を基調としているくせに、なぜか自分だけは100％正しいと信じ、前向きに考えます。大変矛盾した人格です。
　社会は悪くなる一方だ→自分は社会に迷惑をかけていない（社会に貢献している）→自分の生き方は「正しい」→自分と「違った」生き方をしているやつらは「間違って」いる→社会が悪くなったのはそいつらのせいだ！
　これこそが、スーペー論法の核となる思考法です。ゆえに、スーペーさんは積極的に他人を攻撃します。そして、決してくよくよすることがありません。

*1:世代の分類の仕方とか面白い部分もある。