yojikのlog

yojikのブログです

開発プロセス

というわけで技術ネタ

書籍やセミナーなどで初心者向けに設計手法を示す場合には、シリアライズして作業手順を示さねばならない。しかし、「CONCEPTWARE/財務管理」の設計をはじめとして実際の案件では、複数の視点での検討が設計者の頭の中では「微妙に同時進行している」のが実態だ。とどのつまり、設計方法論の本質は「プロセス(設計手順)」ではなく、遵守されるべき「フォーマット(設計図の様式)」を明らかにするところにある――そんな気もしてくる。

コンテンツ大事という話には同意するけど、プロセスという言葉の使い方には疑問を感じてしまう。上記文章では、プロセス=分析設計方法論的な意味でつかっているように思われる。*1
最近の開発プロセス(例えばRUP)では、分析設計は作業分野の一つに過ぎない。要求管理や構成/変更管理といった他の作業分野の方が、分析設計以上に重要な扱いを受けている。XPだって分析設計自体は殆ど触れないけど、要求管理、変更管理に関しては重要視している。これらの作業分野は手順化が必要だし反対する人も少ないと思う。逆に分析設計の部分が一番手順化しにくい作業分野かもしれない。
なんでプロセス論議をするときに、分析設計の部分のみクローズアップして語る人が多いんだろう。分析設計作業は開発の一部に過ぎないのに特別扱いされてる気がする。

*1:「プロセス=シリアライズされた手順」にも疑問を感じるけどとりあえず置いておく