yojikのlog

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なるほどー

素敵なデスノート最終回*1分析で、現在の少年マンガ(を含む少年向けコンテンツ)の主人公は、白黒のツーマンセルがスタンダードという話。かなり納得し、ためにもなった。

●主人公は「白」と「黒」の少年が二人。主人公はそれぞれ先天的な天才で、深刻なトラウマを抱えているが、その主体を二つに分割し、ストーリーをツーマンセルで引っ張ることにより、90年代以降の「引き籠もり」傾向を回避しようとする。

●「白」は「黒」より未熟で弱いがポリティカルコレクトネス的に正しく少年モノの王道を進む。「黒」は「白」より強いが、殺人・変態・サイコ衝動を含む自身の汚れを知るがゆえに「白」にコンプレックスを抱き、「白」を助けたいと思っている。

ジャンプだけ見てもHUNTER×HUNTERのゴンキルアとか、ムヒョとロージーとか、アイシールド21のセナ蛭間とか、NARUTOのナルトサスケ*2とか、武装錬金のカズキ蝶野とか、一杯あるなー。むしろジャンプは特にその傾向が強いのか。
ユングアーキタイプにおける自我とシャドウにも似ているかも。その意味では古典的な主題の再発見にも思える。

*1:まだ終わるかどうか知らんけど

*2:これは微妙か?