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MY JOB WENT TO INDIA

どくりょう。
My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド
オフショアの嵐吹き荒れるIT業界を舞台に、どういう風に自分のキャリアを組み立てるか提案をまとめた本。
日本も近いうちに同じような状況になるかんじ、もしくは近い状況の人もいるかもしれない。なので、IT業界に携わる人は、絶対読んだほうがいいと思う。
印象に残ったのは、イントロダクションのこの言葉。

商業主義で拝金主義のアメリカを悪者扱いしたり、僕らを守ってくれない政府を批判するのは簡単だ。想像をたくましくして、邪悪なインド人が僕らの幸せを奪うために卑劣な計略を仕組んでいると考えるのもたやすい。でも、たとえばそのような感情に一抹の真実がくるまれていたとしても、ここ数年の先進国におけるIT業界の停滞というありふれた現実のほうがはるかに重みを持っている。
希望を失ったプログラマが、自分の個人的な悲劇を企業や政府のせいにしたくなる気持ちはわかる。
<中略>、、、
政府や大企業への非難は恐れや不安の慰めにはなるが不毛でしかない。責めるべきは、ほかでもない自分自身だ。

厳しいお言葉だと思うけど、真実だと思う。アメリカを日本に置き換えたり、インド人を中国とか無能な団塊世代に置き換えると、しっかり自分達に当てはまる。
52の項目は自分が全然実践できてないことも多いけど、まぁがんばってみようという気持ちになります。あと著者はサックス奏者だったらしくて、音楽の練習の喩えが多く出てきて面白い。*1
最後に、あとがき「インドで学んだこと」は素晴らしすぎる!! ジョジョの名ゼリフ並に熱い。

この経験から学んだのは、どんな仕事をしているとか何をもっているかとかじゃなく、どんな選択の下でそれを受け入れたかが大事だってことだ。それらは僕らの内面にある。満足感は、僕らが自分のキャリアを選択するときのように、自ら追い求め自分の意思で決断することによってのみ得られるものなんだ。

ほんとうにグッときた。

*1:その意味でも自分を省みて全然練習もやってないなーと反省してしまうんですが