POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画
- 作者: 岸本章弘,中西泰人,仲隆介,馬場正尊,みかんぐみ
- 出版社/メーカー: TOTO出版
- 発売日: 2006/02/20
- メディア: 単行本
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知的作業のためのワークスペースをどうデザインとしていくか?というアイディア集。実行できそうなものから完璧な妄想レベルまで多彩です。また理論的なことがコラムで補足されていて、その部分を読むのも面白い。
(以下は読みながら思ったことで本書のまとめじゃないです)
本書では、ワークデザイン(働く環境デザイン)は以下の要素から成り立っていると述べられている。
- スタイル (働き方、制度、組織)
- ツール (そこで使われる道具)
- スペース (空間) → 本書のスコープ
知的作業の質が変わりつつあるこの時代では、これらのデザインを改めて考え直す必要がある。かつての知的労働者はスタイル、ツール、スペースが決まった枠の中で、効率よく仕事をこなす事が課題だった。働く環境は担当する部門(総務とか)に用意してもらうものだった。
これからは働く人達が、働く環境をコントロールしデザインしなきゃいけない。なぜなら知的労働者のこれからの仕事は「自分達専用」の仕事になるから*1。もっとも効率よく作業するためには、自分で環境をカスタマイズするのが近道。
ソフトウェア開発では、スタイルが開発プロセス、ツールは言語やフレームワークに相当すると思う。スタイルとツールに関しては、かなり議論されているけど、スペースに関してはそれほど議論されていない*2
というわけで本書をペラペラめくって、いろいろ妄想を膨らませるのも楽しいかなと思う。
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下記の話もどこかでつながっているような気がする