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世界を変えることとIT業界を変えることは全くイコールじゃない

↓ここらへんを見て思ったこと

IT業界*1を変えたい、そのためには「経営者」が云々、という話が定期的に出てきます。最近の自分の意見は「IT業界を変えるなんてどうでもよい」というものです。
自分自身が(もうちょっと範囲を広げて、周囲の知ってる人が)上手く生き残れるようなニッチを開拓したいなーとは思うけど、IT業界全体の話はどうでも良くないか? この感覚を説明するのは難しいけど、「レコード業界がなくなっても音楽が無くなることは無い」というのと似ているかも。

ついでに言えば、経営云々と関係なく、純粋に技術だけで世界を変えてる人は一杯いる。

http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/index/index_gyoukai.html

このリストを眺めていると経営者の人もいるけど、単なる雇われ人もたくさんいます。というか経営者でも、悲惨な失敗をしてる人も多い気がします。

UNIXを開発したケントンプソンは当時会社を経営してたでしょうか? アランケイは? TCP/IPの開発者は? 少なくとも「当時」は単なる雇われ人や研究員だったりします。でも、「UNIX」も「パーソナルコンピュータ」も「TCP/IP」も世界を変えているし、その影響はGoogleよりはるかに大きいはずです。

というわけで、いわゆる「天才」にはIT業界を変えるより世界を変えてくれる事を期待するわけです。

*1:どちらかというとこの手の議論で出てくるのはSI業界かな