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夫のちんぽが入らない

みくりさんは 自分のことを普通じゃないといったけど

僕からしたら今さらです。

とっくに知っていました。

大したことじゃありません。

世間の常識からすれば僕たちは最初から普通じゃなかった

今さらですよ

逃げるは恥だが役に立つ」津崎平匡

いきなり関係無いドラマの台詞の引用ですが、まったく同じテーマをあつかった作品といえます(断言)

夫のちんぽが入らない

夫のちんぽが入らない

表題の理由で、少しだけ普通じゃない夫婦の20年を描いた私小説

タイトルから連想されるような全編下ネタではなく、仕事に夫婦関係に親子関係、とにかく世間の普通に入っていけなかった夫婦の物語である。フックの強いタイトルだけど、読み終わるとそのものズバリ。

人は普通に生きなければならない(逆にある種の人々は普通に生きてはいけない)という「当たり前」は呪いになって人を傷つける。多様性を尊重し、自分の生き方を肯定することによって呪いを解いていかなければならない。作者は20年かけてその境地にたどり着く。ちんこが入らないぐらい大したことじゃありません。今さらですよ。

去年の逃げ恥にこの小説。呪いを解くことは昨今のエンタメの重要なテーマだと思う。

というテーマとは別に、そもそもストーリーと文章が面白いのです。夫との出会いはすごくロマンチックでムズキュンだし、大仁田のくだりとか最高すぎる(状況はシャレにならないのだけど)。

今年のベストセラーになるはずで、このままのタイトルでドラマ化とかしてほしいし、それによって放送禁止用語の常識をぶっ壊して欲しい。

追伸

タイトルの件について「いやいや病院行けよ!」というのはごもっともだと思う。。そこは目を瞑って読むんだ!!