yojikのlog

yojikのブログです

あんまりにいい言葉なので紹介します

新山さんの方は、こんな辺境の、しかも「ブログロ」って言葉まるパクってるブログに紹介されんのはイヤだと思うけど、いい言葉なんで思わず紹介します。

少なくともノウハウは工「学」ではない。 学問を名のるからには、単なるノウハウの集合をこえたものがなければいけないと思う。
<中略/>
ミクロな方面を追求する一方で、同時に研究者というのはそこから より一般化された「世界観」のようなものを得ようとしなければならない、と思う。
<中略/>
Ph.D が (たとえ工学をやっていても) “哲学博士”なのは、最終的にはやはり自分の研究分野から 自分なりの「思想」を見つけなければならないからだと新山は信じている。 思想を持たない研究者というのは研究者とは呼べない。
<中略/>
もちろんこれは理想論であり、古くさい教養主義かもしれない。 でも、これはどの学問にもあてはまると思う。学問だけじゃなく、じつは何をやるにしてもそうだ。 あるひとつのことを追求していったら哲学のようなものが生まれなければおかしい。 職人は自分のつくっているモノを通じて世界を認識しているだろうし、 キャバクラで働いてるねーちゃんは接客を通じて独自の世界観を構築しているはずである。
<中略/>
では、なぜ思想の構築が重要か? というと、それは価値判断のためだと思う。そもそも簡単に「売れる」とか「役に立つ」という言葉を使うが、実際のところ何が本当に「役に立つ」ものなのかを見きわめるのは簡単ではない。
<中略/>
やはり自分の考えを持たなければ、自分のやっていることは正当化できない。と同時に、研究者…をふくむすべての職業人は、自分の仕事をすることで自分を表現し、ある意味、自分の思想を「社会に問わ」なければいけない。そして、別の思想をもった他人と衝突しなければいけないと思う。これは結局のところ (ケッキョキ)、社会の意思決定プロセスに間接的に参加していることになる。

「思想」かぁ。研究者じゃない普通のエンジニアでも欲しい視点だなーと、