なるほどー。面白い。
「プロジェクトのドキュメントって、もっと絵本みたいにできないかな?」という話題がでた。そもそものきっかけは、那須のKent Beckが「仕様書って、書くけど最初しか読まないよね(要旨)」という発言だったと思う。
(中略)
- 仕様書は確かにテストケースになっちゃうから読まなくなるよね
- でも、私や福井さんが携わってるようなプロジェクトの形態は、人の入れ替わりが数ヶ月単位とかで頻繁なので、未来に送るドキュメントはどうしても必要だよね
- そういうドキュメントってなかなか存在しないし、あったとしても読みたい感じじゃないよね
- 繰り返し読みたくなるようなドキュメントってどうやったら書けるようになるのかな?
- そういえば、絵本って繰り返し読むよね
- っていうか、絵本って読み聞かせが基本だよね(それだ!!)
- 絵本は歴史も長そうだから書き方のパターンとかあるんじゃないの?
かくたにさんの元エントリの主旨からはちょっと外しているかもしれないけど、建築家のレム・コールハウスの事務所ではプロジェクトのブックレットを必ずつくるらしい。プロジェクトのあらゆる情報(写真や各種ダイアグラムなど)などを雑誌のような感じでキレイにレイアウトして製本したもので、プロジェクトが進むにつれて、どんどん新しいバージョンのブックレットが作成される。
スタッフは辞書でも引くように自分のブックレットをしょっちゅう手に取って見る。ブックレットは単なるドキュメントではなくて思考のツールとして機能しているみたい。
- 作者: 瀧口範子
- 出版社/メーカー: TOTO出版
- 発売日: 2004/03/15
- メディア: 単行本
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この本の著者の方は、彼らのブックレットの利点を以下のものであると述べている。
- 思考のためのツール
- コミュニケートの手段
- (プロジェクトとして考える対象を)親密に感じることができる
- ブックレットは小さくて軽くていつも携帯できるから
- 考えた事に「ケリ」をつけて次に進むことができる
- ブックレットは、思考のスナップショットであり、作ってしまった後は次に進む道筋が見える。
- 必要以上にブックレットに時間をかけちゃダメということ
ブックレットとか絵本はいいかもしれないですね。大抵の人には、本に対するフェチ心があるので、それを利用した手法な気がします。
で、僕はレム・コールハウスが誰なのかよくわからないんだけど(高田純次的締め)