yojikのlog

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大事なのは続けること

以下中二っぽい意見デス。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0925/high43.htm
「たかが教育でそんなに世界がよくなるかいな」みたいなかんじで批判することが可能かもしれない。でも数百年後にスケールをあわせて考えれば優先的にリソースを傾ける対象は教育なんだと思う。
現在地球に住んでいる最貧国の住人でさえ、中世ヨーロッパの平均的な農民よりマシな生活を送っているという話を読んだことがある。(ソース失念)。日本のホームレスなんてほとんどの場合*1中世基準で考えたら貴族クラスの生活なんじゃなかろうか。
世界をそういう風に変えたのは、ルネッサンスだったり産業革命だったり抗生物質だったりすると思う。やっぱりそれらを生み出すには、活版印刷の発明に始まる教育の革命というかリテラシーの向上が必要だったんだと思う。
凡人の教育水準が上がっても、(ペニシリンの発見とか)本当に重要なことを為す天才の仕事には関係ねーよーという人がいるかもしれない。でもやっぱ全体のリテラシーが向上すれば天才が発掘される確率は高くなるでしょう。たとえば先生がとんでもない愚物で将来の天才の芽をつぶす可能性とかが低くなるわけだし。
で、話を戻すと、世の中いろいろ問題あるけれど、それを全部今の世代で解決することはできない。ならば未来の世代に望みを託すための教育は重要だなと思う。科学が重要なのは当然。「自分自身を常に検証する」ことが義務付けられているのは科学だけだし。アランケイの「科学」は「アート」も含むわけだし。
あと、自分自身の寿命の何倍も続くプロジェクトに参加するというのは素敵だなーと思った。SFっぽい。センスオブワンダーだ!!
以下は、別のインタビューからの引用で、前に載せた気もするけど再引用。

実際、このプロジェクトが成功する前に、私たちみんな死んでしまうでしょう? これは大事業なのです。何世代もの子どもたちに受け継がれます。
<中略>
だから何だと言うのでしょうか。私たちがこのプロジェクトが終わるまで生きている必要はありません。大事なことは、これをきちんと続かせることです。それが私のモチベーションです。

追記: 各論では微妙に反論もあります。「今のコンピューティングの世界はポップカルチャーだ」というのは「別にそれでいいじゃん」と思ったりします。そこら辺は枝葉なので。

*1:個々の事例を考えるとキリが無いので。。