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デブサミ2日目

2日目は気楽にセッション聞いたりブース巡りしたりしていました。

セッション(13-B-1):Programming the Cloud / クラウドをプログラミングする

Gregor Hohpe 氏の講演だけど、講演自体はGoogle紹介という感じでした。個人的には知っていた内容の復習という感じです。
面白かったのが質問コーナーで聞いた現在執筆中の本のテーマ「Conversation Patterns」です 。トークンの交換、メッセージのリトライなど、システム間のステートフルな対話のパターンを整理しているようです。世界中でも同じテーマでやっている人は殆どいないとのこと。ラストマン戦略の逆、ファーストマン戦略ですね。
認証認可サービスとアプリケーション間の連携や、Restfulなシステム同士のトランザクショナルな情報のやり取りとか、ここらへんのパターンを組み合わせたランゲージで思考することができればうれしいかも。ただ執筆は大変そうですし、複数のシステムが絡む分、上手く実装*1するのは難しそうです。
全然関係ないが、去年飲んだ仲なのに完全に忘れられていた。まぁ1回しか会ってなければしょうがないよね!

あと質問コーナーでゆっくりしすぎてid:fkinoさんの講演「アート・オブ・アジャイル デベロップメント 〜テストが駆動するビジネス価値〜」が聴けなかった。ごめんなさい!! そのかわり本を熟読します。

セッション(13-E-4):「レガシーコード」とはいったい!? 〜あなたも書いてるかもしれないレガシーコード〜

WEwLC紹介。自分もレガシーコードからの「泥の中の一歩」を踏み出したいと願う人間の一人なので、興味深く聴いた。もうすこし内容ガシガシ説明してほしかったかも。パネルセッションという形式には合わないかもしれません。

セッション(13-B-5):アーキテクトって何ですか? 〜 普段の仕事と、マイクロソフト認定アーキテクト取得で学んだこと 〜

ジェダイマスター的な称号をもつ福井さんの講演。ある意味、他のセッションをぶっちぎっていました。

セッション(13-A-6):ひよこクラブ ver.Engineer

色々な勉強法の話。outputすることによりリターンがあるよ系です。
ちなみに俺はPHPのキャラクターが「象」なことを初めて知りました。

セッション(13-E-7): パネルディスカッション:テストを行うこと、テストを続けること

裏テーマは「id:m_sekiさんの解放」だったそうです。
以前、オブジェクトの広場でインタビューさせていただいたときよりも、より深く、強いメッセージ性を感じました。同時にちょっとジェラシーさえ感じます。

関さんの話を聴いて思うのは、すべてのプラクティスや考え方が自分達の開発の現実に根ざしていて、いつも実践的なところ。まさにプラグマティックプログラマーです。一言一言が重要すぎて要約するのが無理なのですが、自分が好きな言葉を抜き出すと、

「開発の成果物はソフトウェアとプロセス。プロセスの実行主体としてのチーム」

これは凄く重要だと思います。
標準化によって「死んだプロセス」を押し付けたり、適当に人間を集めてその場限りのチームを編成することが、ソフトウェア開発には確実に有害なことがわかると思います。

まとめ

最後のパネルディスカッションで、この2日間に自分が選んだセッションが繋がったような不思議な感じです。まさに今年のデブサミのテーマ通りですね。
今流行りのクラウド系のセッションを殆ど聞かなかったなー。興味が無いわけでは無いんですよ!

*1:例えばEIパターンにおけるMuleみたいなものを